動物発祥の感染症の種類

 病原体に感染する事を伝播と言いますが、動物発症の感染症の伝播とは病原体が動物を介して人間に感染するまでの途中経過を表します。そんな動物発症の感染症の伝播には大きく分けて2つにわけることができます。1つは直接伝播といい咬まれたりひっかかれたり、触れる事によって感染する経路のことです。また直接伝播には動物の排泄物によって感染を起こす感染症も含まれます。感染症の例として有名な病気が狂犬病です。狂犬病は狂犬病に罹った犬や野生動物にかまれることで人間に感染します。また猫ひっかき病、トキソプラズマ症、回虫症、エキノコックス症、サルモネラ症など多くの病気が挙げられます。
 もう1つは間接伝播です。間接伝播はベクター媒介、環境媒介、動物食品媒介に分けられます。ベクター媒介はダニ類、蚊、ノミ、ハエなどに刺されることで感染します。病気の例としては日本脳炎やダニ媒介脳炎など多くの病気が挙げられます。環境媒介は動物の身体から出た病原体が周囲の環境を汚染して人間に感染するものです。主に水質汚染や土壌汚染によって人間に感染し病気の例としては破傷風やレプトスピラ症などが挙げられます。動物性食品媒介は病原体に汚染された肉や魚肉などを食べることで感染します。病気の例としては腸内出血性大腸菌感染症やE型肝炎、アニキサス症、サルモネラ菌などが挙げられます。
 また、動物発症の感染症のカテゴリーとしてペット、野生動物、家畜、展示動物の4つにカテゴリーする事ができます。ペットの場合あまり感染する事は多くないですが稀に病原体を持っている事があります。野生動物はどのような病原体を持っているか分からないため危険な病原体を持っている可能性があります。家畜は食中毒の原因になる事が多く予防できるものが多いのが特徴です。展示動物は触れ合うものだと不特定多数の人が接触するため配慮が必要です。